人生の痛みと喜びを描いた連作長編!「ふがいない僕は空を見た」!
今回ご紹介させていただくのは、、著者・窪美澄のデビュー作であり、様々な賞を受賞した話題作
「ふがいない僕は空を見た」です (○・▽・○)ノ
著者:窪 美澄 価格:546円(税込)
<あらすじ>
高校1年の斉藤卓巳は、ある日偶然に知り合った主婦と週に何度か関係を持っていた。
やがて、彼女への気持ちが性欲だけではなくなってきたことに気づくのだが・・・。
姑に不妊治療をせまられる女性。
ぼけた祖母と2人で暮らす高校生。
助産院を営みながら、女手一つで息子を育てる母親。
斉藤のやりきれない思いは周りの人たちに波紋を広げ、やがて彼らの生きかたまでも変えていく。
妊娠や出産、子育てなど、女性に関するテーマを通して作品を描く窪 美澄のデビュー作「ふがいない僕は空を見た」。
デビュー作であるにも関わらず、「第24回 山本周五郎賞受賞」や「第8回 本屋大賞」で第2位を受賞するなど、かなりの
話題をさらった作品です (o`・∀・´)ノ
この作品「ふがいない僕は空を見た」は、「ミクマリ」「世界ヲ覆フ蜘蛛ノ糸」「2035年のオーガズム」「セイタカアワダチソウ
の空」「花粉・受粉」の5つの作品からなっており、それぞれの作品で違う視点から物語を楽しむことができます。
例えば「ミクマリ」では“おれ”こと斎藤くんの、次の「世界ヲ覆フ蜘蛛ノ糸」では彼が関係を持ってしまった主婦・あんずの物
語を読むことができます。
斎藤くんやあんずを始めとする登場人物たちは、それぞれにどうしようもない思いや悩みを抱えており、そんな彼らが懸命
に生きようとする姿が暗い物語の読後感を悪くないものにしてくれます。
ただしこの作品ができるきっかけになった「ミクマリ」はR-18文学賞を受賞しているので、そういった描写が苦手な方は
ご注意を (・ω・)ノ
また今週末の17日には、永山絢斗主演の実写映画も公開されます。
監督は「百万円と苦虫女」などで知られるタナダユキが務め、原作の世界観を見事に表現しています。
少しでも本作に興味を持たれた方は、ぜひ映画と合わせてお楽しみください。