ど派手なペテン、仕掛けてやろうぜ!文学界の若きトップランナーの傑作「カラスの親指」!!

LINEで送る

今週オススメさせていただくのは、「このミステリーがすごい!」上位常連の人気作家・道尾秀介の描く傑作
「カラスの親指」です (*>∇<)ノ


著者:道尾秀介  価格:780円(税込)

 

<あらすじ>
「こうしてると、まるで家族みたいですよね」
人生に敗れ、詐欺を生業として生きる中年2人組。
ある日、彼らの生活に1人の少女が舞い込んできたことを切っ掛けに、5人と1匹の同居生活が始まる。

他人同士でありながら奇妙な絆を育んでいく5人だったが、残酷な過去は彼らを離さない。

失くしてしまったものを取り戻すため、そして自らの過去と訣別するため、彼らが企てた大計画とは?

 

 

2004年に「背の眼」第5回ホラーサスペンス大賞特別賞を受賞しデビューした道尾秀介。
その後も数々の文学賞にノミネートされ、本作「カラスの親指」も第62回日本推理作家協会賞(長編及び連作短編集部
門)を受賞
しています。

主人公の詐欺師タケとテツを始めとする魅力的なキャラクターがたくさん登場する「カラスの親指」。
登場人物たちはそれぞれ重い過去を持っており、読み進めていくと少々暗い気持ちにもなりますが、彼らの軽快なやり取
りのおかげもあってすらすらと物語を読むことができます。

また道尾秀介作品といえば、思いもよらない「どんでん返し」!
「向日葵の咲かない夏」や「ラットマン」でもあっと驚く展開が待っていましたが、この「カラスの親指」でもそれは健在です (*>▽<*)ゞ
読者をもペテンにかける壮大な仕掛けが施されているので、ぜひ読んで騙されてみてください (・`ω´・+)ノ

 

さらに今週末の11/23(金)には、「カラスの親指」の実写映画が公開されます。
主人公の詐欺師コンビを阿部寛と村上ショージが、彼らの元に舞い込んできた少女を石原さとみが演じるなど、豪華キャ
ストが出演しています。

ただのミステリーかと思いきや、読み終わった後には知らずと心が暖まっているような作品「カラスの親指」。
映画と合わせて、ぜひお楽しみください。