己の道を貫く男の姿を描く、傑作警察小説集!「臨場」!!

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今回オススメさせて頂くのは、「半落ち」「クライマーズ・ハイ」などで知られる
人気作家・横山秀夫が描く傑作ミステリー
「臨場」です (,,・ω・,,)ノ


著者:横山秀夫  価格:620円(税込)

<あらすじ>
「臨場」。
警察組織では、事件現場に臨み、初動捜査に当たることをそう呼ぶ。

捜査一課の調査官・倉石義男は、死者からのメッセージを誰よりも的確に掴み取ってきた。
誰もが自殺や病死と疑わない案件を殺人と見破り、時には殺人だと思われたものを「事件性なし」と覆してきた。

しかし辛辣な物言いで一匹狼を貫く倉石は、組織の異物でもあった。
その死体に食らいつくような貪欲かつ鋭利な「検視眼」ゆえに、彼には《終身検視官》という異名まで付いていた。

誰か1人が特別な発見を連発することなどありえない事件現場で、倉石の異質な「眼」が見抜くものとは・・・。

 

 

本作「臨場」は8つの短編で構成されており、様々な人物の視点から主人公・倉石の人物像を知っていくことが
できます。

組織に与しないために上層部からは疎まれつつも、決して他の部署へは異動しようとしない己の道を貫く生き様。
どんな些細な不審点でも徹底的に追及し、死者の声を聞き逃すまいとする絶対の観察眼。
奔放で型破りながらも、どこか人情味にもあふれる倉石の姿は、まさにハードボイルドと呼ぶにふさわしいもので
す (●>ω<)ノ

また、検視の方法や事件の状況などがかなり精密に描かれている他、事件のトリックも嘘くさいものではないので、
物語だということを忘れてしまいそうになるリアリティがあります (ゝω・)v
短編ということもあり、さくさく読めるのも魅力です。

職務には厳しく、信念は何があろうと貫き通す。
渋い魅力前回の倉石が暴く様々な人間模様を、ぜひ一読してみてください (。・`ω´・)ノ

 

さらに来週末の6/30(土)には、「臨場 劇場版」が公開されます。
テレビドラマも大ヒットした「臨場」の、何もかもがスケールアップした劇場版です。