「ロード・オブ・ザ・リング」はここから始まった!「ホビットの冒険」好評発売中!
今回ご紹介させて頂くのは、世界中で知られるファンタジーの傑作「指輪物語」の前日譚
「ホビットの冒険」です (´>∀<)ノ
著者:J.R.R.トールキン 訳:瀬田貞二 価格:上 756円(税込) / 下 714円(税込)
2001年から公開され、大ヒットを記録したファンタジー映画「ロード・オブ・ザ・リング」。
その原作「指輪物語」の、さらに60年も前の物語。それが今回ご紹介する「ホビットの冒険」です。
<あらすじ>
ひっこみじあんで、気のいいホビット小人のビルボ・バギンズ。
彼はある日、魔法使いガンダルフと13人のドワーフ小人に誘いだされて、竜に奪われた宝を取り返しに旅立つ。
「ホビットの冒険」の主人公ビルボ・バギンズは、後の「指輪物語」で重要な役目を背負うフロド・バギンズの伯父であり、
映画「ロード・オブ・ザ・リング」にも少しだけ登場していました。
そんな脇役だったビルボが、本書では主人公として大活躍してくれます (`・ω´・+)v
なかば強引に冒険に行くことになったどこか頼りないビルボが、待ち受ける危険を乗り越えてたくましくなっていく様子に、
ページをめくる手が止まらなくなります。
元々が児童向けに書かれた本なので読みやすく、ビルボやドワーフたちの冒険にハラハラドキドキさせられているうちに、
読者はすっかりとりこになってしまいます。
また、ガンダルフやギムリの祖先のドワーフ、ゴラムが登場するなど、「指輪物語」とも深いつながりを持った作品です。
「指輪物語」や「ロード・オブ・ザ・リング」しか見た事がないという方には、色々な登場人物の過去なども楽しめるので、
ぜひ読んでいただきたいです (○・▽・○)ノ
さらに今週金曜日の12/14には、「ロード・オブ・ザ・リング」3部作を手掛けたピーター・ジャクソン監督によって映画化さ
れた「ホビット 思いがけない冒険」が公開されます。
ドワーフやエルフが活躍し、ゴブリン・竜などと戦う正統派ファンタジー「ホビットの冒険」。
ファンタジー好きの方には、ぜひオススメしたい一冊です。
ど派手なペテン、仕掛けてやろうぜ!文学界の若きトップランナーの傑作「カラスの親指」!!
今週オススメさせていただくのは、「このミステリーがすごい!」上位常連の人気作家・道尾秀介の描く傑作
「カラスの親指」です (*>∇<)ノ
著者:道尾秀介 価格:780円(税込)
<あらすじ>
「こうしてると、まるで家族みたいですよね」
人生に敗れ、詐欺を生業として生きる中年2人組。
ある日、彼らの生活に1人の少女が舞い込んできたことを切っ掛けに、5人と1匹の同居生活が始まる。
他人同士でありながら奇妙な絆を育んでいく5人だったが、残酷な過去は彼らを離さない。
失くしてしまったものを取り戻すため、そして自らの過去と訣別するため、彼らが企てた大計画とは?
2004年に「背の眼」で第5回ホラーサスペンス大賞特別賞を受賞しデビューした道尾秀介。
その後も数々の文学賞にノミネートされ、本作「カラスの親指」も第62回日本推理作家協会賞(長編及び連作短編集部
門)を受賞しています。
主人公の詐欺師タケとテツを始めとする魅力的なキャラクターがたくさん登場する「カラスの親指」。
登場人物たちはそれぞれ重い過去を持っており、読み進めていくと少々暗い気持ちにもなりますが、彼らの軽快なやり取
りのおかげもあってすらすらと物語を読むことができます。
また道尾秀介作品といえば、思いもよらない「どんでん返し」!
「向日葵の咲かない夏」や「ラットマン」でもあっと驚く展開が待っていましたが、この「カラスの親指」でもそれは健在です (*>▽<*)ゞ
読者をもペテンにかける壮大な仕掛けが施されているので、ぜひ読んで騙されてみてください (・`ω´・+)ノ
さらに今週末の11/23(金)には、「カラスの親指」の実写映画が公開されます。
主人公の詐欺師コンビを阿部寛と村上ショージが、彼らの元に舞い込んできた少女を石原さとみが演じるなど、豪華キャ
ストが出演しています。
ただのミステリーかと思いきや、読み終わった後には知らずと心が暖まっているような作品「カラスの親指」。
映画と合わせて、ぜひお楽しみください。
人生の痛みと喜びを描いた連作長編!「ふがいない僕は空を見た」!
今回ご紹介させていただくのは、、著者・窪美澄のデビュー作であり、様々な賞を受賞した話題作
「ふがいない僕は空を見た」です (○・▽・○)ノ
著者:窪 美澄 価格:546円(税込)
<あらすじ>
高校1年の斉藤卓巳は、ある日偶然に知り合った主婦と週に何度か関係を持っていた。
やがて、彼女への気持ちが性欲だけではなくなってきたことに気づくのだが・・・。
姑に不妊治療をせまられる女性。
ぼけた祖母と2人で暮らす高校生。
助産院を営みながら、女手一つで息子を育てる母親。
斉藤のやりきれない思いは周りの人たちに波紋を広げ、やがて彼らの生きかたまでも変えていく。
妊娠や出産、子育てなど、女性に関するテーマを通して作品を描く窪 美澄のデビュー作「ふがいない僕は空を見た」。
デビュー作であるにも関わらず、「第24回 山本周五郎賞受賞」や「第8回 本屋大賞」で第2位を受賞するなど、かなりの
話題をさらった作品です (o`・∀・´)ノ
この作品「ふがいない僕は空を見た」は、「ミクマリ」「世界ヲ覆フ蜘蛛ノ糸」「2035年のオーガズム」「セイタカアワダチソウ
の空」「花粉・受粉」の5つの作品からなっており、それぞれの作品で違う視点から物語を楽しむことができます。
例えば「ミクマリ」では“おれ”こと斎藤くんの、次の「世界ヲ覆フ蜘蛛ノ糸」では彼が関係を持ってしまった主婦・あんずの物
語を読むことができます。
斎藤くんやあんずを始めとする登場人物たちは、それぞれにどうしようもない思いや悩みを抱えており、そんな彼らが懸命
に生きようとする姿が暗い物語の読後感を悪くないものにしてくれます。
ただしこの作品ができるきっかけになった「ミクマリ」はR-18文学賞を受賞しているので、そういった描写が苦手な方は
ご注意を (・ω・)ノ
また今週末の17日には、永山絢斗主演の実写映画も公開されます。
監督は「百万円と苦虫女」などで知られるタナダユキが務め、原作の世界観を見事に表現しています。
少しでも本作に興味を持たれた方は、ぜひ映画と合わせてお楽しみください。