脳の活性化!
脳を活性化するにはやっぱり推理小説を読む事が一番。
細かな描写を想像して、物語に入り込み脳をフル活用してトリックを主人公より先に暴き出す!
先に暴いた時の快感はたまりません(※^^^)/
摩天楼の怪人 (創元推理文庫) 島田 荘司 東京創元社 2009-05-30 |
最近のお気に入りのシリーズ1つ目は島田荘司先生の御手洗潔シリーズですね
。明快な頭脳を持ち、ギターの腕も一級品。
なのにひねくれ者・・・それでも女性ファンが多いんだから羨ましい限りです。
ギターの練習しようかな〜・・・
今読んでいるのは「摩天楼の怪人」です。
名女優が犯した不可能犯罪のトリックを御手洗がどのように暴きだすのかワクワクしっぱなしです。
心霊探偵八雲 (6) 神永 学 文芸社 2006-12 |
2つ目は神永学先生の「心霊探偵八雲」シリーズです。
こちらもまたひねくれ者の名探偵斉藤八雲が主人公です。
しかも彼は左目が赤く、その眼には死者の魂が見えるのです。
恐ろしいですが、彼の理論だと「幽霊ではなく死者の強力な思念が残っている。」となるのです。
だから除霊等の類は一切意味をもたず、成仏させるにはその魂が抱えている問題を解決してやる事なのです。
彼の助手兼事件の火種を持ってくる晴香のやり取りも読んでいて楽しいですよ。
時に彼女を馬鹿にし、けなし、それでも大事な人なので助けてあげる。
そして最後にはやっぱりけなします。
いや〜カッコいいな〜!
でも死者の魂は見たくないな〜・・・
オススメは「心霊探偵 八雲6 失意の果てに」です。
大事な人を失った時に魂が見え、成仏していくのを見るのは喜びなのか、
それとも余計につらい事なのか・・・いつもと違ったラストに涙します。
今年の8月にはシリーズ最新刊が発売されます!!
今度はどんな物語が待ち受けているのか今から楽しみです。
舞台版 心霊探偵八雲 いつわりの樹 DVD BOOk 脚本 神永学 演出 黒川竹春 文芸社 2008-10-20 |
もう1つオススメなのは「舞台版 心霊探偵八雲 いつわりの樹 DVDBOOK」です。
タイトルの通りただの読み物ではなく脚本付のDVDです。
役者さんたちの演技に迫力があって圧倒されました。
しかも6月19日から6月28日まで「舞台版 心霊探偵八雲 魂のささやき」が新宿紀伊国屋サザンシアターで公演されています。
(今日が最終日ですね・・・)
東京で無ければ絶対行ったのに(− −;
まぁまたDVDBOOKで出ると思うので速攻買います。
それにしても晴香役の岡あゆみさん・・・かわいいなぁ〜(※^^※)
昭和史発掘/松本清張
2009年ももう半分が過ぎてしまいました。
今年がどんな年になるかは今後の頑張り次第ですが
何とか平和に過ぎて行きそうで何よりです。
では今から100年前の1909年はどんな年だったかご存じですか。
日露戦争の直後、第一次大戦の直前というころで
あんまり平和な時代ではありませんでした。
この年、伊藤博文も暗殺されてしまいます。
でも文芸の世界ではこの年は豊作でした。
中島敦、太宰治、松本清張、といった大作家がこの年に生まれています。
彼らを特集した文芸誌なども今年に入って色々と出ています。
せっかくですから秋の夜長を待たずに、今から読んでみるのはどうでしょうか。
特にこれからの暑い季節にぴったりなのが、松本清張のノンフィクション。
清張は『砂の器』や『黒革の手帖』など近年映像化された優れた小説で知られていますが、
それ以外にも圧倒的な取材力で書きあげられたノンフィクションを数多く残しています。
『日本の黒い霧』(上下巻)『昭和史発掘』(全9巻)を読むと、陰謀で世の中を変えようと
企む黒い手の存在を感じ寒々してきます。
昭和史発掘〈3〉 (文春文庫) | |
松本 清張
文藝春秋 2005-05 |
この中におさめられている<スパイMの謀略>が特にお勧め。
戦前の日本共産党は活動資金に困窮してしまい、銀行強盗というとんでもない手段に出てしまう。
計画は用意周到で検問も悠々と突破するが、事件の数日後にはあっさりと露見する。
それもそのはず。銀行強盗を計画・指揮した人物がスパイだったのだ。
さらに、そもそも活動資金に困窮するようになったのもこのスパイの謀略だった・・・
その数週間後には共産党の全国会議が秘密裡に行われる予定だったが
ここで彼らは一網打尽になってしまう。
この会議自体を手配したのもこのスパイだった・・・
などなど、まるで小説のようなにわかには信じがたい活動をしたスパイMの活動を追った清張の渾身の一作です。
清張自身が熱烈な日本共産党の支持者だったわけですが、その筆は冷静そのもの。
坂道を転がり落ちるように壊滅していく共産党とそれを演出するスパイ。
もしかしたら今の時代にもこんな天才的なスパイがいて世の中の裏側でなにかしているかもと思うと
ちょっと怖いですね。
興味をもたれた方はこちらもお勧め。
昭和史最大のスパイ・M―日本共産党を壊滅させた男 (WAC BUNKO) | |
小林 峻一
ワック 2006-08 |
こちらは清張のたどりつけなかったスパイMの前歴・その後・死までを調べきっています。
その写真も掲載されており、<スパイMの謀略>を読んだ後だと感慨もひとしお。
答え合わせのように楽しめるので、先に<スパイMの謀略>を読んでおきましょう。
さすがに死亡したときの仮名までは掲載されていません。
そこはやはり、「スパイ」ですから。
Powers Of Ten
Power of Ten: A Flipbook | |
Charles Eames
W H Freeman & Co 1998-10 おすすめ平均 |
時々幻想的な夢を見ることがあります。
それは以前に見た映画や、本などが影響を受けていることが多く
今朝久しぶりに良い夢をみました。
家具デザイナーとして有名なイームズですが、何作か映像作品を残しています。
その中のひとつ『POWERS OF TEN』という短編映画を書籍にしたものを
友人に誕生日プレゼントとしてもらいました。
漆黒の宇宙空間からページをめくるたびに10分の1毎に縮小(接近)されていきます。
見開きの右半分が写真で左半分が短い解説になっています。言語はすべて英語なので洋書の部類
になりますが、写真だけで充分です、ペラペラ漫画のように気軽に見て楽しめる!!
一方で、地球やその他の惑星、太陽系、銀河系はたまた細胞、原子、クオークなどの距離感など
が実は理解できる優れものなのです。
今朝は自分の体が宙に浮いて地上から遠ざかってどんどん宇宙のはてに!!!!
そう!何を隠そう僕はこの本を逆から見るのが好きだったのです!!
そんな、夢を見させてくれる貴重な蔵書の一つです。