西原理恵子の真骨頂

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西原理恵子さんという漫画家をご存知でしょうか。
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最近は「毎日かあさん」がテレビ東京でアニメ化されていますので、
認知度もかなり上がりました。
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「ぼくんち」や「いけちゃんとぼく」など
心温まる作品もありますので、
なんだか日のあたる作家さんになってしまったような気もします。
でも私は言いたい。
西原理恵子の真骨頂はそんなところではないと!
エッセイ的な作品に垣間見える彼女の生き様こそ一番の魅力であると!
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ギャンブルで漫画を描くにはギャンブルを知らなければということで
数千万円を失ったとされる『まあじゃんほうろうき』
裁判沙汰にならなかったのが不思議な毒だらけのグルメ批評『恨ミシュラン』
税務署と真っ向勝負の「脱税できるかな」など、西原の挑戦がテーマの『できるかな』
夫・鴨志田穣さんと知り合うことになった『鳥頭紀行』など
どこまで本当なのかわからない自伝的作品(すべてが本当だと2、3回は捕まっているはず)こそ
彼女を孤高の存在にしているのだと私は思います。
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そんな彼女の作品が再収録されているのが『サイバラ茸』
今のところ7巻。
文章は他の作家さんが書いて、彼女がカットだけを描いたという仕事も結構多いのですが、
この『サイバラ茸』は文字通り西原の漫画だけ、サイバラだけをまとめたものになっています。
たぶん好き嫌いが分かれると思います。人にはお勧めしにくいです。
かなりきわどいネタも多く、社会通念上笑いにくいギャグも多々見受けられます。
でもこれまで僕を一番笑わせてくれた漫画家はこの西原理恵子さんでした。
笑えるところだけ笑っておくのが正しい読み方だと思います。
とりあえず軽い気持ちで読んでみてください。