芥川賞受賞の私小説、ついに文庫化!私小説の逆襲を成した「苦役列車」!

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今週オススメさせて頂くのは、第144回芥川賞を受賞した西村賢太の話題作「苦役列車」です (。・ω・)ノ


著者:西村賢太  価格:420円(税込)

<あらすじ>
舞台は昭和の後期。
19歳の北町貫多は、港の冷凍倉庫で日雇い労働をして生計を立てている。
貫多の家庭は、彼がまだ幼少のころに父親が犯罪を犯したために崩壊しており、その後の暗い青春時代を経て、貫多は
将来への希望を失っていた。

そんなある日、貫多の仕事場にアルバイトとして専門学校生の日下部正二がやってくる。
これまでひたすら他人を避けてきた貫多にとって、日下部は初めて「友達」と呼べるかもしれない存在になるが・・・。

 

2010年に、第144回芥川賞を受賞した作品「苦役列車」。
ダメダメな主人公・貫多の送る生活を、下手に覆い隠すことなくつづった作品です ヽ(・ω・*)
強い劣等感を持ちながらも、プライドは高い。
ダメで不器用な貫多ですが、読んでいると自分にも似たようなところがあるかもと考えさせられます。

20年後の貫多の様子を描いた「落ちぶれて袖に涙のふりかかる」も収録されています (○・∀・○)ノ

 

 

さらに今週末の7/14には、本作「苦役列車」の映画が公開されます。
主演を「モテキ」の森山未來が務めるほか、AKB48の前田敦子も共演しています。