ディア・ドクター
西川美和監督の新作「ディア・ドクター」を観てきました!
前作の「ゆれる」がとても良かったので、ずっと公開が楽しみだったんですよね。
で、観た感想はというと、西川監督らしい独特のテイストに溢れていて、最後まで目の離せない作品だったんですが、
前作を上回る作品ではなかったかなというのが正直な所。
それでも、楽しみながら鑑賞出来たので、不満の残らない良作でしたね。
ちょっと前半部分が冗長に感じたのが残念でしたが、物語中盤からラストまではグイグイとその世界に惹きこまれ、
まるで舞台となった町の住人の立場で、その真相をちょっとずつ覗いているような感じがしました。
キャスト陣も凄く良かったですね。
笑福亭釣瓶もビックリな程にハマり役でした。
そこに瑛太が絡むというのも、絶妙な感じでキャラクターに凄く合ってました。
でも、香川照行は演技にどうこうというより、やっぱり「ゆれる」の兄ちゃん役が強烈過ぎて、
同じ西川監督の作品では、もうそのインパクトが拭えていない感じがしたのがちょっと気になりましたね。
しかし、この西川監督。
田舎町を撮るのが上手いなぁとつくづく関心させられましたね。
風景の描写のアングルとか、飛び込むタイミングが絶妙な所が凄い。
一瞬のインサートカットも感性の赴くままな感じで、やっぱりドキっとさせられてしまう。
実は彼女と私は同い年・・・。
「なかなかやるなぁ!」と思わされるアーティストの一人ですね。
これからの作品もとても楽しみです。
ということで、長編2作目となった「ゆれる」はやっぱりオススメですよ!