私の中のあなた
先日、「私の中のあなた」を観て来ました!
個人的にこういう難病物は、
いかにも泣かせようとする過剰な演出などで妙に冷めた感じで見てしまう所もあるのですが、
この作品はそういう部分が無くて、素直に感動させられましたね。
感動的な良い作品だったと思います。
劇場に居た女性の方は殆ど泣いてたんじゃないかと思う位、周りですすり泣く音がしてましたしね。
キャストの中で最も印象的だったのは、やっぱりケイト役を演じた
ソフィア・ヴァジリーヴァ。
彼女が劇中で笑えば笑うほど、その背中に背負った悲しみや苦しみが表情の向こうに見えてくるように感じられましたね。
そんな深みを持ちつつも、常にポジティヴな姿勢を貫くケイトを上手く表現出来ていたのではないかと思います。
描き方ひとつで重々しくなってしまいそうなストーリーも、
彼女を筆頭とするキャラクターたちの魅力で、とても明るく感じられたし、
悲しい結末でもハッピーエンドを感じさせてくれるような、そんな心温まる一作だったと思います。
ラストで流れた主題歌も良かったですね。
こういう叙情的でメロディが綺麗な曲は個人的にも好みなので、
「誰が歌ってるのかなぁ・・・」
と思いながらエンドクレジットを見ていたら、
昔、自分が聴いていたvega4の曲だったのでビックリしました。
「まだ活動してたんやー」
と思って、鑑賞後にCDショップでチェックしたら、
2007年にリリースされた「You And Others」というアルバムの中の「Life Is Beautiful」という曲でした。
で、買って帰ったんですけど、自宅でiPodに取り込もうとして、iTiunesを開いたら、
「・・・?既に入ってるやん・・・!?」
おかしいなぁと思って、自宅のCDラックを調べたら、既に持ってたんですよね・・・。
ということで、余分に買ったCDは一緒に見に行った彼女にプレゼントしました。
これをきっかけに、洋楽にも興味持って貰えたら良いなぁ・・・なんてことを思ったりもして。
次は井上真央、岡田将生の「僕の初恋を君に捧ぐ」を観に行く予定です!
是枝監督の「空気人形」、大森南朋の「笑う警官」、
清水崇の「戦慄迷宮3D」なんかも観に行きたいですね!
カイジ 人生逆転ゲーム
まずは、すいません・・・。
こうやってお店のブログで特別にコーナーを設けて貰っているのですが、最近映画を観てなかったんですよ。
ちょっと前に草なぎ剛と、新垣由衣の「BALLAD」を観たんですけど、
これは個人的には今ひとつだったので、取り上げなかったんですが、
今回、久々に良かった映画があったので、ご紹介します。
「カイジ 人生逆転ゲーム」です!!
僕は福本伸行の漫画が好きなので、原作は何度も読んでいたんですが、
映画化にはあんまり期待していなかったんですよね。
なので、この原作がどんな風に実写化されているのかという、その一点のみの興味で劇場に足を運んだんですが、
予想は裏切られて、かなり楽しんで観る事が出来ましたね。
とても、面白かったです。
面白さのポイントは2つ。
原作を読んでから観ると、ストーリーの構成で物足りない所や、違和感を覚えるところはモチロンあるのですが、
その点を割り切って、初めてカイジの世界に触れる人にわかりやすく、しかも楽しめるように物語が展開していく所。
2時間20分という、わりと長編の作品なのですが、時間を感じさせないくらいのスピード感があって、
しかもカイジの世界の魅力がギュッと凝縮されているのが良かったです。
原作にあった駆け引きのスリリングな所や、端折られて説明不足になっている部分もありましたが、
そこを掘り下げてしまうと構成が崩れてしまうし、出来上がった本編は本当に上手くまとめたなぁと感心させられました。
一緒に行った連れは初めてカイジを見たそうですが、凄く面白かったと言ってましたし、
初めて観る人に向けて楽しめるように作られている所は良かったんじゃないでしょうか。
もう1つのポイントは、キャストの演技ですね。
原作を読んでいると、もっと違和感を覚えて作品を台無しにされたような感想を持ってしまうんじゃないかと思っていたんですが、
キャスト全員に◎をつけても良いくらい、みんなハマッてましたね。
特に良かったのは、香川照之、光石研、松尾スズキといったベテラン勢。
香川照之の利根川は、風貌では原作との違和感を覚えるものの、演技力で利根川っぽさはよく出てたんじゃないかと。
Eカードのシーンでの心理戦なんかは、香川照之じゃないと出せない感情の動きが、緊迫感を引き出していました。
光石研はやっぱり鉄骨渡りのシーン。
原作ではあまり感じなかったんですが、彼の迫真の演技で、感動を覚えるような一場面があって、流石だなぁと思いました。
松尾スズキの班長も胡散臭さがバッチリとハマってて良かったですね。
出来れば班長とのバトルも描いて欲しかったなぁと思うくらいでした。
こう書くとベテラン勢ばかり目立っているように思われるかも知れませんが、
主演の藤原竜也もモチロン良かったですし、松山ケンイチの佐原役も良かったです。
二人とも、テンションを放出していくような熱い演技で、作品に勢いを与えていたんじゃないでしょうか。
「キンキンに冷えたビール!!」
・・・のシーンは原作でも印象に残るシーンでしたが、
映画でちゃんと再現されてたのが良かったです。
これ観ると、ビールと焼き鳥が欲しくなりますよね・・・。
漫画の映画化というと、結構ガッカリさせられるケースが多いように思うのですが、
この「カイジ」は個人的には大成功の部類に入るんじゃないかと思いました。
原作を知らない人でも楽しめる作りになっているし、
原作を読んでる人も、再現性を確かめるだけじゃなくて、映画作品としての「カイジ」を楽しむことが出来る。
なので、この出来なら色んな人にオススメできそうですね。
ということで、僕は今、4度目になる原作を読み返してます・・・。
やっぱ、何度読んでも面白いですね。
アマルフィ 女神の報酬
フジテレビ開局50周年作品、「アマルフィ 女神の報酬」を観に行ってきました!
正直言うと、あんまり期待して無かったんですが、思った以上にテンポが良く、
どんどん話が進むし、導入部分は凄く良かったと思います。
そして、やはりロケ地が本当に凄い。
ローマ歴史地区、カゼルタ宮殿、アマルフィ海岸と続々と世界遺産の数々が登場するので、
見ていて「面白いなぁ・・・」というより、「ココ行きたいなぁ!」と思ってしまう程でしたね。
(ロケ地に関してはこちらのサイトに詳しい解説があります)
ただ、この数々の美しい舞台と、映画のストーリーに必然的な繋がりが無かったのが残念な部分でもありました。
ぶっちゃけて言うと、「イタリアじゃなくても成立するんじゃないか・・・?」と、思えてくるんですよね。
キャラクターの描写不足もあって、全体的にストーリーに重みが無いのも気にはなったのですが、
142分という長時間は退屈に感じなかったし、楽しんで観れました。
後半へ向かってストーリーが収束して行く頃には、舞台よりストーリーにドップリと浸ることが出来たし、
劇場で観たことでグッと作品の世界に入れたんじゃないかと思います。
織田裕二が演じる、外交官・黒田は和製ジェームズ・ボンドみたいな感じだったので、
この作品のヒットで、シリーズ化なども構想としてはありそうな感じがしましたね。
ストーリーとキャスト次第ですけど、このまま終わらすには惜しい素材だと思うので、
続編が出来たらまた観てみたいと思いました。